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1．換気を忘れないこと

人が住んでいない家は老朽化しやすいといわれています。その最大の理由が「湿気」です。家は人が暮らしていないだけで湿気が溜まりやすく、溜まった湿気は家を腐らせていきます。

湿気が溜まらないように、こまめな換気を行うことが大切です。定期的に家の空気を入れ替えて溜まった湿気を外に逃がし、家が老朽化するペースを緩やかにします。

換気をする際は、靴箱や押し入れ・クローゼットなど空気が循環しにくい場所は念入りに換気するとより効果的です。開閉可能な窓は1回の換気で20分ほど開けて、可能ならば埃を叩いて落とすなど清潔な空間を保つ作業を行いましょう。

2．通水をすること

水道は、使用しないと水道管が錆びていきます。錆びが原因となり、水道管の破裂を招く恐れもあるため注意してください。また、長い間使わないで放置したままだと、水道管の中に溜まっている水は蒸発し乾きます。すると下水管から空気が入り込み、家の中に悪臭がたちこめてしまうのです。ひどい場合は空気だけでなく、害虫やネズミが入り込むこともあります。

空き家であっても定期的に通水をして、異変が発生していないかどうかを確かめなくてはなりません。通水は最低でも1ヶ月に1回ぐらいを目安とします。通水をして水が出にくくなっていないか、錆びが混じっていないかをチェックしてください。

3．雨漏りの有無を確認すること

雨漏りが発生している家をそのまま放置すると、壁・畳にはカビが発生します。天井や柱といった家の骨組み部分にも影響が及んで家が腐っていき、資産価値が大幅に低下するという事態になりかねません。

壁紙の一部が剥がれている、天井に見覚えのないシミがあるというときは雨漏りの可能性があります。また、目で見る限りは異変がなくても、見えない部分で雨漏りによる影響が進行している場合も少なくありません。

悪化するまで見つけることが難しい雨漏りもあるので、できるだけ早く見つけるためにこまめな確認が必要です。

4．しっかりと掃除をする

空き家だから掃除は必要ないと考える人もいますが、空き家だからこそ掃除が必要です。室内の掃き掃除、庭の手入れまでしっかりと行いましょう。

特に庭の手入れを怠ると、雑草が伸びて害虫が発生しやすいです。近隣住民とのトラブルに発展する恐れもあるので、空き家の管理をする際は庭の手入れを忘れずに行ってください。

1．不動産としての価値が維持しやすい

人が住まなくなった家は急速に劣化していきます。掃除・換気・通水といった基本的なことができていないと、不動産の価値はすぐに下がってしまうのです。

空き家を自分で管理していれば自分のペースで現地に通いやすく、こまめなお手入れによって資産価値を高く保つことができます。

2．損害賠償責任の危険回避ができる

万が一誰も住んでいない空き家が倒壊して誰かを傷つけた場合は、所有者が責任を問われることになります。空き家を放置していると倒壊の前兆に気づくことができません。

何か起こってからでは遅いため、自分でしっかりと管理しながら危険箇所をチェックしておきましょう。そうすることで、事故が発生する前に対処でき、損害賠償責任を負う可能性を最小限に抑えることができます。

3．近隣住民とのトラブルを未然に防げる

放置された空き家は、近隣住民にとって気持ちのよいものではありません。放置したままで伸びた庭木が境界を越えている、敷地から悪臭がして外に出るのが辛い、強風で建材が倒れそうで危ないなど、苦情やクレームが出ることも多いです。

一度苦情が出てしまうとなかなか関係を元に戻すことは難しく、あれこれと不満を並べられて精神的な負担を強いられます。きちんと管理しておけばこういった苦情やクレームが出る前に対処できるので、近隣住民との関係性も良好な状態が保ちやすいです。